満足や不満を引き起こす要因

仕事への満足度は「動機づけ要因」と「衛生要因」の2つの要因によって成り立つとされています

仕事への満足を引き起こす要因と、不満足を引き起こす要因は、それぞれ別であり2つの要因があるという考え方です。
満足度が上がったからといって不満足が減るといったわけではなく、また不満足が減ったからといって満足度が上がるわけではないということです。

不満足要因

不満足要因は「衛生要因」といわれていて
職場環境の、「福利厚生」「給与」「職場の人間関係」「ワークライフバランス」「会社の方針」、など仕事の不満に関わる要素です。
衛生要因は、「整っていないと社員が不満を感じる」もので、整っていても満足につながるわけでない要素です。
満足につながる要素ではあるものの、整っていないと社員のモチベーションの低下につながりますので定期的に確認し整備する必要があります。

満足要因

満足の要因は「動機付け要因」といわれていて
仕事の満足度に関わる要素で「仕事内容」「達成感」「承認」「責任」「昇進・向上」「成長の可能性」などです。
これらの要因が十分であるときに、人は意欲が高まりまり仕事に前向きになります。
満足要因が満されることで、積極的な動機付けが行われ、「あればあるほど仕事に前向きになる」要素です。

衛生要因と動機付け原因の関係

仕事への満足度は「動機付け要因」と「衛生要因」の2つの要因の関係性によって成り立つとされています。

満足な状態の動機付け要因が満たされている状態と、不満でない状態の衛生要因が満たされている状態とは違います。

仕事に前向きになる気持ちを引き出すためには、いくら衛生要因を満たしても効果は弱く、動機付け要因を満たさないといけません。
動機付け要因を満たしても、衛生要因を満たさなければ従業員の不満が高まっていきます。

社員の仕事への満足度を上げ、モチベーションを保った状態を維持するためには「動機付け要因」と「衛生要因」の2つの要因に対する、適切なアプローチが必要ということです。

最後に

従業員のモチベーションは、給料がを高くしたり会社の方針を明確にすれば向上するというものではありません。
満足度要因を満たすこと、不満足要因を取り除くこと、の2つの要因の違いを認識しバランスよく業務や環境の改善を進めることが大切です。