心が疲れる理由

日々の忙しさからか「身体を休めてもだるさが取れない」「いつも疲れがたまっている」などを感じている方も多いかと思います。

毎日、必死に仕事に取り組んだり、勉強を頑張ったり、人間関係で配慮し続けていると、「何もしたくない」「心が疲れた」と感じてしまうことがないでしょうか。
そんな時でも、忙しい業務が立て込んでいる、受験や大事な試験が近い、わたしがやらないと迷惑をかけてしまう、などと考えてしまうとゆっくりと休むことができません。

脳の疲れが心の疲れ

疲れには2つあります。
ひとつが「身体の疲れ」もうひとつが「脳の疲れ」です。

身体の疲れは、適度な睡眠と身体を休めることで回復します。それでも「なかなか疲れが取れない」と感じる疲労の正体は、実はストレスによる「脳の疲労による心の疲れ」によるところが大きいと思われます。ある程度体を休めたり、しっかり寝ても取れない疲れは「心の疲れ」かもしれません。

脳の疲れにも2種類あります
「ネガティブ感情による疲れ」
「脳の負荷(思考)による疲れ」
心の疲れは、脳の疲れと言えます。その疲れは「ネガティブな感情」によるものなのか「脳に負荷ををかける思考」によるものなのか?で対処が異なってきます。

ネガティブ感情による疲れ

ネガティブ感情による疲れは「悩み」や「ストレス」で起こるネガティブな感情です。
【例】
  ・イライラして落ち着かない
  ・不安や不満で落ち込む
  ・何も楽しいと感じない
  ・なんか気分が乗らない
  ・食欲があまりない
  ・眠りが浅いor寝れない

ネガティブなことばかりに意識が向き、イライラし始めたり疲れてくるのです。ところが、このイライラをぶつけられてしまった相手は「この人は疲れて弱っているのだな」とはなかなか思ってくれないでしょう。
へとへとに疲れ、心は悲鳴を上げているのに中々気付いてもらえないことも。本人はかなりの苦しさにあえいでいます。周りから見ると、元気そうに見えるので周囲からは理解を得にくいのです。
感情をうまくコントロールできずにネガティブ感情が出やすい人は、その分疲れやすくなります。

負荷がかかる思考による疲れ

脳に負荷がかかる思考による疲れとは、作業や思考を同時に行う「マルチタスクによる」疲れです。
【例】
  ・やることがたくさんある
  ・やることの整理ができない
  ・優先順位がつけられない
  ・一つのことに集中できない
  ・いつも「何か」を考えている
  ・いつも「余裕」がない

頭も身体も疲れていても、思考が止まらず休まらない。そんな方も多くいます。
考えるのを止めようとしてもムリ…。
気持ちや思考に余裕がないときは、なかなか寝付けなかったり、何事にもすぐイライラしてしまったり人に八つ当たりしてしまうことも。

最後に

自分の「心の疲れ」を知ることは大事です。
「心の疲れ」は脳の疲れです。自分が「感情(ネガティブ)」で疲れているのか「思考(マルチタスク)」で疲れているのかを知ることで対処方法も見えてきます。

自分を労わり癒しの時間を作ったり、身体を動かすなど簡単なことから始めてみても良いかもしれません。
あなたの心が少しでも軽くないますように。